2017年「相」決算 車両・運用編

2017年の相鉄線を振り返る年末恒例企画、まずは車両・運用編です。

車両・運用編 施設・設備編 イベント編

1.今年も交代した「そうにゃんトレイン」
2.「SOTETSU 100th IMA MUKASHI TRAIN」走る
3.特急増発・快速大和行きも登場したダイヤ改正
4.4号車の弱冷房車設定廃止で東横線と同一化
5.20000系登場 デビューは2018年2月11日に
6.9000系のリニューアルとアスベスト問題
7.11001FでLED前照灯試験を実施
8.発煙トラブルで8709Fが運用離脱
9.2018年の車両・運用展望

1.今年も交代した「そうにゃんトレイン」
  11004Fが11003Fから引き継ぎ、11003Fが11004Fから引き継いだ「そうにゃんトレイン」は、再び11003Fから11004Fへ引き継がれました。100周年記念のつり革が他の車両より多く設置された他、途中で一般公募の写真を展示するフォトトレインにもなりました。11000系のYNB化も近づいているであろう状況で、「そうにゃんトレイン」の企画自体がいつまで続くでしょうか。




2.「SOTETSU 100th IMA MUKASHI TRAIN」走る
  「そうにゃんトレイン」に続いて登場したラッピングトレインが「SOTETSU 100th IMA MUKASHI TRAIN」でした。11002Fを使用し、歴代の車両や沿線の風景の変遷がラッピングされました。相鉄バスでも同様に「SOTETSU 100th IMA MUKASHI BUS」が運行されました。




3.特急増発・快速大和行きも登場したダイヤ改正
  星川〜天王町間下り線高架化に合わせて行われたダイヤ改正で、平日朝ラッシュを中心に特急が増発された他、快速大和行きが設定されました。ラッシュピークの平日朝7時台にも特急が走るようになったのは驚きましたが、これが都心直通開始までにどう変化していくか注目です。



4.4号車の弱冷房車設定廃止で東横線と同一化
  相鉄では全編成で共通して4号車が弱冷房車となっていましたが、これが5月14日をもって廃止され、10両編成は9号車、8両編成は7号車のみとなりました。これは直通運転を予定する東横線と同じものです。埼京線の弱冷房車とは設定が異なったままで、さらに女性専用車は相鉄・埼京線・東横線いずれも異なる号車設定となっており、今後これらを統一する動きが見られる注目です。



弱冷房車表示と女性専用車表示の組み合わせは見られなくなりました。

5.20000系登場 デビューは2018年2月11日に
  新型車両は設備投資計画で導入が公表され、6月に東急直通線対応車「20000系」であることが発表されました。8月に搬入され、現在まで試運転が続いています。当初は年内の12月にデビューする予定でしたが、暮れも押し迫った頃に2018年2月11日のデビュー予定が明らかになりました。
  まずは10両編成が導入されましたが、今後の増備では短い編成も登場すると思われますので、来年度以降の設備投資計画に注目です。


6.9000系のリニューアルとアスベスト問題
  今年の9000系は9702Fと9704Fの2本がリニューアルされました。特に4本目となった9704Fでは優先席が上記の20000系と同じモケットとなるなど、細かい差異が見られます。年末の時点で5本目の施工は始まっていません。
  なお、昨年の施工編成も含めた9702F〜9705Fの4本のリニューアルに際し、車両にアスベストが使われていながらそれに応じた状況でリニューアル工事が行われていなかったことが判明しました。そもそも9000系にアスベストは使用されていないとされていましたが、同時期に同じ東急車輛で製造された京王電鉄の車両でアスベスト未使用のはずが使用されていたという問題が発覚したことを受けて調査し明らかになったものです。状況からしてリニューアルしていない9701F・9706F・9707Fもアスベストが使用されているはずで、今後のリニューアルと、9701Fの廃車の際は慎重な対応が求められそうです。




7.11001FでLED前照灯試験を実施
  20000系が発表される直前、11001Fの前照灯がLEDに交換された時期がありました。クハ11001とクハ11901で異なるメーカー(コイト電工と森尾電機)の製品が装着され、さらに途中で両車の前照灯がトレードされ、最終的に2両それぞれで2つのメーカーの試験を行われました。



20000系には1枚目のコイト電工の前照灯が採用されています。

8.発煙トラブルで8709Fが運用離脱
  台風一過の10月23日早朝、停電とほぼ同時に二俣川に到着する直前だった8709Fから発煙があり、一部のパンタグラフ付近で屋根に穴が開く事態に。2017年の相鉄線では最大の運行トラブルとなり、相鉄の公式発表で7万人以上に影響が出ました。年末の時点で8709Fは車両センターに留置されており、離脱は長期化する可能性があります。




9.2018年の車両・運用展望
  まずは2月11日に20000系がデビューするので、それが最初の大きなポイントです。「はまれぽ」のTwitterによれば1月17日に報道公開が行われるとのことなので、そこで今後の増備計画が見えてくるかもしれません。1本目の20101Fの営業入りで離脱・廃車となる編成が出てくるかも20000系関連の注目点です。
  さらに12月19日になって、神奈川新聞の記事でJR直通線向け車両が仮称「12000系」として導入予定であることが明らかになりました。当初の予定通りにJR直通線が開通していれば11000系が乗り入れていたはずですが、延期が繰り返された結果デザインブランドアッププロジェクトに基づく車両の導入に至ったようです。先に開通するJR直通線向けにはなるべく早く車両を用意する必要があるので、20000系の時と同じように、平成30年度の設備投資計画で導入計画を明らかにし、別途形式名などが発表されて来年のうちに実車が出てくるのではないでしょうか。
  1年前のこの欄で保存車の修繕(モハ6001とモハ6021)について書きましたが、2017年に動きはありませんでした。2018年には何か動きが出るでしょうか。特にモハ6001は塗装が剥離している部分もあり、個人的には早めに修繕してほしいところです。
  運用面では、施設・設備編の話でもありますが星川〜天王町間の上り線の高架化が来年秋に予定されているので、そのタイミングでダイヤ改正が予想されます。次こそ平日夜の特急が設定されるのではないかと予想していますが、どうなるでしょうか。

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