【JR直通】
池袋行き新設とJR渋谷駅線路切替工事
JR直通は、3月13日の相鉄では初となるJR各社と足並みを揃えたダイヤ改正で日中は各停に統一された他、平日の朝に相鉄車も使用する池袋行きが新設され、12000系に初めて新宿以北での定期運用が誕生しました。また10月23日・24日の2日間、JR渋谷駅の山手線線路切替工事に伴い、新宿駅発着のJR線直通列車が池袋駅発着で運行されました。
【東急直通・相鉄サイド】
21101×8秋冬の大冒険と20000系直通対応化
相鉄内での東急直通に関する動きでは、新造直後の21101×8がすぐに東急長津田駅へ甲種輸送されたことが大きな話題となりました。今後20000系の方で同じルートでの輸送があるかどうかというレベルの貴重な出来事で、祝日も含んだスケジュールとなったため沿線は大変賑わいました。その後はいずれも深夜に元住吉検車区、都営三田線志村車両検修場、埼玉高速鉄道浦和美園車両基地、東京メトロ綾瀬車両基地へ移動したことが確認され（地下で確認できていませんが南北線の王子検車区にも入線したと思われます）、最後は千代田線綾瀬駅発の甲種輸送で相鉄に戻っています。
また、20000系に東急直通対応化工事が行われました。東武・西武への対応は見送られたものの、副都心線まで入線可能となっているようです。年末時点で20107×10と20106×10が工事を終え、越年で20105×10が改造中となっています。こちらも羽沢横浜国大〜日吉間が走行可能となる前に甲種輸送で東急へ向かうのか、今後の動向に注目です。
【東急直通・東横線サイド】
5050系に相鉄直通対応車登場 10両編成増加へ？
東横線では、5050系に相鉄直通対応工事を施工した編成が登場しました。内容は運転台の総取り換えや相鉄に対応したデジタル無線・ATS-P設置等で、まずは10両編成の4000番台で、年末時点で4101F・4102F・4104Fが施工済み（いずれも長津田検車区施工）、4103Fが元住吉検車区で施工中となっています。さらに8両編成にも同じ工事を施工した編成が登場、年末時点で5169F・5167F（施工順に記載・いずれも長津田検車区施工）が施工済みとなっています。車上子の位置関係から東横線直通は全て10両編成と見られており、5169F・5167Fは5173F→4111Fのように今後10両編成化されると思われます。さらに8両編成で施工車が増えるのか、今後の動向に注目です。
【東急直通・目黒線サイド】
工事施工は佳境 増結車が登場 3123F8連化
目黒線では、3000系の相鉄直通対応化工事は完了し、5080系も既に対応工事は数本を残すのみの状況です。さらに両形式の8両編成化用の増結車も登場し、長津田検車区でその時を待っています。一方、あらかじめ相鉄に概ね対応した状態で登場していた3020系の3123Fが8両編成化されたようで、今後直通先も含めた試運転が行われそうです。
自社では相鉄へ乗り入れないことになりそうな南北線・三田線でも車両に動きがあり、南北線は川崎車両（川崎重工の鉄道車両部門が分社化したもの）から9109F用の増結車が登場した他、都営6500形は三田線だけでなく目黒線でも日中の試運転を開始しており、営業デビューが近づいています。
【2022年展望】
目黒線8両編成営業入りへ 5050系対応はどこまで？
2022年は、相鉄側では直通対応化工事が引き続き20000系に、そして製造済みの21000系21101×8〜21104×8にも施工されることになります。2022年度に増備される21000系はスケジュール的に最初から直通対応機器も搭載した状態で製造しないと逼迫しそうです。目黒線で8両編成の運行が始まる予定です。車両の準備状況は東急と東京都交通局が先行する形ですが、施設側は三田線より南北線・埼玉スタジアム線が先行する状況です。先ごろの2022年3月ダイヤ改正の発表でも8両編成について各社局とも言及はなく、どんな形で8両運行が始まるかは不明です。相鉄直通対応化工事は5080系と5050系で引き続き進められますが、5050系は8両編成にどこまで施工されるかが注目です。
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