鉄道雑誌の記述に見る12000系の増備・運用・代替廃車

 報道公開を受けて鉄道雑誌に掲載された内容から、12000系の増備と運用の予定が見えてきました。「鉄道ファン」2019年6月号、「鉄道ジャーナル」2019年6月号、「とれいん」2019年5月号からの内容です(以下、省略して誌名のみの記述とします)。

12106×10は直通線開業後に登場か
 鉄道ジャーナル誌によると、12000系は相鉄・JR直通線の開業までに5本が用意され、6本目は検査時の予備車として来年度に導入されると書かれています。一方、他の雑誌では2019年度中(年度末まで)に6本導入という概要発表時と同じ内容を記載しています。これらを矛盾のないように総合するならば、12106×10は直通線開業後から2020年3月までに登場し、予算上は2020年度の扱いになるということでしょうか。

相鉄の運用担当は4本使用・1本予備
 同じく鉄道ジャーナル誌によると、12000系の相鉄・JR直通線運用は4本使用・1本予備とあります。開業時に5本用意されることからして、12000系の運用は他系列から独立したものとなることが推測されます。横浜駅を発着する運用も含んだ行程になる可能性はありますが、直通開始後に横浜駅で12000系を見かける機会は少なそうです。また、日中とラッシュ時の計画本数の差からすると4本の運用のうち1本ぐらいはどこかで「昼寝」するとか、1日の運用をJR側で終える「外泊」運用が設定される可能性も考えられます。先日供用開始となった板橋駅の留置線で日中留置されたりすると面白いですね。

置き換え対象は7000系5本
 どういう玉突きの構図になるかは別としても12000系の導入で7000系に廃車が発生することは間違いないと思われていますが、唯一とれいん誌が置き換え対象として「7000系5本」という具体的な数字を挙げており、狭義の7000系が2本しかないことから新7000系も遂に編成単位の廃車が発生することになります。既に7000系・新7000系は抵抗制御車が合計4本まで減っており、また鉄道ファン誌に「代替車両が抵抗制御車中心」とあることから、VVVF制御車である7751×10〜7755×10のうちの少なくとも1本は今年度中に廃車となるようです。



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