新型車両12000系2019年春デビュー 相鉄・JR直通線用

 設備投資計画で公表された12000系の概要が発表されました。総合車両製作所(J-TREC)製となります。相鉄・JR直通線に使用する車両となり、デザインブランドアッププロジェクトに基づいた新造車両です。今年度は設備投資計画で公表された通り10両編成1本を導入して2019年春にデビュー、その後2019年度末までに全6編成を導入します。
 J-TRECも製造担当を発表し、「sustinaS24シリーズ(S24=20m車体4ドア)」になることを明らかにしています。以下、掲載する画像はプレスリリースからの引用です。




 代表的な能面の1つである「獅子口」をイメージしたという先頭形状は予想していた以上に20000系とよく似ています。5桁の表示に対応した列車番号表示器が確認できますが、相鉄線内では運行番号、JR線内では列車番号を表示しそうです。
 また、新たに前方監視カメラ(いわゆるドライブレコーダー)とホームドア設置に向けたTASCの搭載も明記されています。


 先頭部側面には気になる枠が。20000系はこの辺りにドアコックが、同じJ-TREC製の東急2020系・6020系には小窓がありますが、12000系のこれは何物でしょうか。



 ユニバーサルデザインシート、全車両フリースペース設置、空気清浄機、ドアスイッチ等、車内も20000系に準拠。中間車を示す上記CGでは見えませんが、車内の鏡も設置が明言されています。おそらく乗務員室背面でしょう。


 ドア上部には11000系と同じように17インチの液晶モニターが2台と、相鉄初の車内防犯カメラが設置されます。車両メーカーは11000系と同じJ-TRECであるものの、液晶モニターのシステムは20000系と同じ日立製となるようです。


 ドア周りを20000系(左)と12000系(右)で比べると、座席の袖仕切りの窓の下端が12000系では少し高くなっています。また、ドアボタンの形状がE233系などと同じくドア脇に埋め込まれているのが分かります。


 ユニバーサルデザインシートの上部には、手前の通常座席と同じようなパイプの影が確認できます。この事から、20000系20101Fとは異なりユニバーサルデザインシート上部にも網棚が設置されそうです。20000系も20102Fなど今後の増備車で同様に網棚が設置されることになりそうです。

 JR直通車両に関しては、形式名の公表前からJRがE235系を導入していることを根拠にSiC素子VVVFインバータやINTEROSの採用が予想されていましたが、プレスリリースには「11000系と同型のIGBTタイプのVVVFインバータ制御装置の採用」と「車両情報処理装置(TIMS)の共通化」が明記されており、システム的にはE233系ファミリーと呼べるスペックであることが分かります。これは相互乗り入れの相手となるであろう埼京線および所属先の川越車両センターに合わせたものと思われます。

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