埼玉高速鉄道は当面自社で8両編成を保有しない方針か

 2022年度から埼玉スタジアム線を8両編成化すると発表した埼玉高速鉄道ですが、2019年度から2021年度までの中期経営計画の内容から東急電鉄・東京都交通局・東京メトロとは異なり、相鉄新横浜線・東急新横浜線開業時までには自社で8両編成を用意しない方針と思われることが分かりました。相鉄には当面、埼玉高速鉄道の車両は乗り入れて来ないかもしれません。


 上記リンク先の中期経営計画(以下、中経)では実施方針として「相互直通運転各社局の8両編成化に伴う地上設備の整備」を掲げる一方、自社車両については「8両編成化の検討」および「ラッシュ時間帯の混雑緩和等を目的とした予備車両の増備を検討」という表現に留まっており、今回の中経期間中に車両を増備する可能性は低いと推測されます。

 埼玉高速鉄道は昨年・今年の2回のダイヤ改正で日中時間帯に減便を繰り返しており、現在の日中時間帯は南北線列車の半数が境界駅の赤羽岩淵で折り返し、埼玉スタジアム線内は12分ヘッド=毎時5本にまで減少しています。こうした状況から他の事業者とは異なり、埼玉スタジアム線の8両編成化は当面、乗り入れてくる他社車両のための設備対応ということになりそうです。

 なお、埼玉スタジアム線とほぼ一体的に運用される南北線も当面6両編成を残す方針と思われること、また東急が目黒線8両編成化のプレスリリースで輸送力増強効果の試算に際し全列車の8両編成化を前提としていないことから、白金高輪駅以北の南北線・埼玉スタジアム線だけでなく、目黒線でも引き続き6両編成が相鉄直通非対応車として一定数残ると思われます。

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