2014年の相鉄線を振り返る(車両関係編)

2012年から数えて3回目となる、相鉄線の1年を振り返る企画の車両関係編です。

1.さよなら赤帯旧塗装車両撮影会 in 相模大塚
  今年の車両事情を語る上で外せないのがこのイベント。各形式最後の旧塗装として残されていた7755F・8712F・9705Fに7710Fを加えた4本を相模大塚に集めて行われたこの撮影会は、晴天にも恵まれて大変盛り上がりました。2015年の相鉄カレンダーの表紙もこのイベントの時のものです。このイベントの後、新塗装化作業は終盤に突入しました。


相模大塚に並んだ赤い車両たち。毎日見てきた光景ですが、もう見られません。

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2.新塗装化状況 ついに旧塗装は残り1本に
  2014年は9704F・7755F・8712Fの3本が新塗装化されました。新7000系と8000系はこれで新塗装化が完了し、9705Fが新塗装化対象編成では最後の赤帯車両となっています。その9705Fも年度内には新塗装化に入ると思われます。




2014年に新塗装化された9704F・7755F・8712F。

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3.特急設定で種別表示更新 通勤特急もスタンバイ
  4月27日のダイヤ改正に合わせて、各車両の種別表示が交換されました。幕およびフルカラーLEDでは特急急行快速各停となり、3色LEDの特急は枠付きの特急となりました。この更新によって10000系までの車両に用意されていた通快表示が使用されないまま無くなり、当初から特急表示を用意していた11000系を含む全形式に通特表示が用意されました。



新たな種別表示たち。7000系列には「快速いずみ野線」表示もあります。

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4.駅ナンバリング導入で車内表示更新
  車内案内表示器や停車駅案内への駅ナンバリング導入はダイヤ改正に合わせて実施され、8000系・9000系・11000系はダイヤ改正当日から、10000系は種別表示データの更新と同時にそれぞれ駅ナンバリングの表示を開始しました。新7000系のマイコン式表示器はダイヤ改正の直前に使用を停止したため撤去の予想も出ましたが、9月から順次更新されました。






特急と駅ナンバリングに対応した現在の車内案内表示器の内容。

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5.3月30日ATS-P使用開始
  整備が進められてきたATS-Pが、ダイヤ改正に先立つ3月30日から使用開始となりました。同時に整備を進めていたデジタル無線については2014年中の稼働はなく、ATS-Pの導入前と同じく深夜に試運転を行って調整しているようです。


ATS-Pのランプが点灯した運転台。

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6.ラッピング電車「走るウルトラヒーロー号」と「そうにゃんトレイン」
  2014年の相鉄は2つのラッピング電車が走りました。昨年に続いての10708F「走るウルトラヒーロー号」と、新たに登場した相鉄版ゆるキャラ「そうにゃん」を貼り付けた11003F「そうにゃんトレイン」です。「走るウルトラヒーロー号」は年内で終了しましたが、「そうにゃんトレイン」は2015年もしばらく走るようです。



青とオレンジで統一されつつあった中で、違う色の電車は一般にも目立つものでした。

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7.10000系の室内灯LED化
  2013年度の設備投資計画で明記されていたものですが、交換そのものは年が明けて2014年に入ってから行われたため、2014年内での完結事項と言えます。11000系が灯具ごと交換したのに対し、10000系はパナソニックの蛍光灯型LED電球を採用したため、明かりの色のみが変わりました。


後述しますが、8000系と9000系にも室内灯LED化の予定があります。

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8.どうなる2015年 未実行の設備投資計画内容は?
  さて2015年ですが、8月29日夜に西谷駅で人身事故に遭遇した7754Fが修理されないまま休車となっているので、その復帰が待たれます。そして9705Fの新塗装化が行われ、ようやく新塗装化対象編成は全て相鉄ブルーと相鉄オレンジに統一されます。
  そして設備投資計画に明記された内容の中で、9000系のフルカラーLED化・車内案内表示器交換および9000系6本・8000系8本の室内灯LED化がまだ行われていません。9705Fの新塗装化と7754Fの修理を考えると、室内灯LED化はともかく9000系の更新は年度内に間に合うか微妙ではないかと思います。やると言ったからには遅かれ早かれやると思いますので、動向を注視しましょう。


人身事故から丸4ヶ月、いまだ動かぬ7754F。復帰が待たれます。

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